10年以上悩んだ股関節痛がプラセンタの注射と粒食品で大幅改善し、腰痛もほぼ完治
●プラセンタ注射と粒食品を併用した
股関節痛に悩む62歳の主婦の患者さんが当院を訪れたのは、ある大学病院からの紹介がきっかけでした。その女性は、10年以上も右の変形性股関節症に悩まされており、右足をかばって歩くうちに腰に負担がかかって腰痛にまで苦しめられるようになったのです。
歩くのも座るのもつらいとこぼしていたその女性は、外出もほとんどできない状態。そのままではやがて寝たきりになるのではないかという不安にさいなまれ、昨年春に近くの大学病院の整形外科を受診しました。
大学病院での検査結果は右の股関節の軟骨がすり減ってはいるものの、大腿骨頭(太ももの骨の上端部)はまだ完全につぶれてはいないとのこと。しかし、痛みが続くようであれば、いずれ本当に歩けなくなってしまうので、早いうちに人工股関節に取り換える手術を受けたほうがいいといわれたそうです。
しかし、人工股関節の手術を受けるにはまず腰痛の改善が必要、というのが大学病院側の方針でした。腰痛があると股関節に無理がかかって股関節痛が再発する恐れがあるからです。
この女性自身も手術をためらっていたので、ひとまずプラセンタの注射を試してはどうかとすすめられて、昨年6月に来院したのです。大腿骨頭が完全に破壊されれば、人工股関節の手術しか選択肢はありません。しかし、この女性のようにまだ完全に破壊されていない状態であれば、プラセンタで痛みを取り去ることは十分可能です。
相談の結果、週に1回、プラセンタの注射を受けてもらうと同時に、自宅でもプラセンタの粒食品を毎食後に2粒ずつとってもらうことになりました。早く痛みを取るには週に2回通院してもらうのがいいのですが、遠方ということで通院は週1回にして、もう1回分は粒食品で補ってもらったのです。
●9ヶ月で腰痛も股関節痛も大幅改善
そうしたら、週を追うごとに腰痛も股関節痛も少しずつ軽快していき、治療のたびに表情が明るくなっていくのがよくわかりました。半年後には腰痛は大幅に軽減し、股関節痛もかなりよくなりました。最初は娘さんに付き添ってもらっていたのが、今では一人でタクシーに乗ってくるほどの回復ぶりです。
現在、腰痛はほぼ解消しましたが、股関節のほうはまだ完全に痛みが取れたわけではありません。しかし、以前に比べれば症状が格段に改善されていることもあって、本人は手術を受けるべきかどうか迷っている、と先日来院したときも話していました。
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